Apple Computer 年表(1989)

年表

補足

1月:
Macintosh SE/30発表。
●マック福音伝道者、マック・エバンジェリスト。
●Apple Development Communityを開始。
●MPW発表。
●LaserWriter II NTX-Jを発表。II NTXの価格改定。(日本)
●Macintosh System Software6.x.x/漢字Talk6.0
2月:
●Page'89--color image & paginationに出展。(日本)
3月:
●21インチモノクロ/15インチポートレイトモニタ発表。
●Macintosh IIcx発表
●武内社長就任。(日本)
●NHK放送記念日特集番組-メディアの未来(日本)
4月:
●32bit Quick Draw発表。
●ビジネスショーに初出展。(日本)
5月:
●Communication Toolboxを発表。
●System 7の概要を公表。
●7つのコアテクノロジー概念を公表。(New outline font、IAC、Layout Manager、Updated Finder、Database Manager、New Print Architecture、VM)
●初のTV CMを開始。(日本)
6月:
●マッキントッシュプラス・パワーボーナスキャンペーン開催。(日本)
7月:
●日本語版IIcx、英語版SE/30を日本で発表。
●日本語版HyperCard1.2を発表。
8月:
●Apple FDHD SuperDrive発表。
●交通広告を実施。(日本)
9月:
●Ian Diery副社長就任。
Macintosh IIci(英語版)を日本で発表。
●Macintosh Portable(英語版)を日本で発表。
●価格改定。(日本)
10月:
●Macintosh ShowCase開催。(日本)
●40MB/80MB HDD無料修理実施。(日本)
●Apple Operation & Technology設立。(日本)
11月:
●XeroxがGUIの概念でAppleを提訴、結局、訴えは認められず。
12月:
●マルチメディア国際会議'89開催。(日本)

 この年、日本では念願の漢字Talk6.0が登場、日本語環境がかなり改善され、ようやく米国のシステムと歩調が揃うようになる。日本でのMacintosh環境も米国並みに実用になるレベルに達することが出来た。
 これに合わせLaser Writer II NTXから1年以上遅れて、ようやく日本語Post Script対応のLaser Writer II NTX-Jが登場しており、日本語DTPという概念が生まれたのもこの時期である。
 オフィスに導入され始めたMacintoshは、趣味のマシンからビジネスマシンへの脱却を図ろうとしていた。Knowledge Navigatorの概念がSculleyから発表され、Macintoshのみならずコンピュータの未来像が近づいてきたことを実感させられた。
 4月にはアップルジャパンに初の日本人社長として武内重親氏が就任している。
 米国では32bit Color QuickDrawが登場、パソコンでは初めてフルカラーを標準で扱える環境が整った。またCommunication Toolboxの登場に合わせて、他機種接続用ネットワーク関連製品が多数発表され、これからスタンダードマシンといわれるSE/30やIIcxが登場した。、10月には初めてのノート型MacintoshとしてPortableが発売されているが、外部電源による6時間稼動という長所は認められながらも、その6.4Kgという重量は日本人が持ち歩くには少し重すぎた。
 国産ノートパソコンにMacintoshが対抗しうるようになるには、2年後のPowerBookの発売を待たねばならなかった。
 Macintosh SE/30、IIci、漢字Talk6.0の細明朝、中ゴシックのポストスクリプトフォント、そしてLaserWriter II NTX-Jというラインナップは、大量データを含んだ日本語処理を高速でこなし、ビジネス文書のプリントに十分なクォリティを与えることを可能にした。
 この年のアプリケーションの日本語化の勢いはすごかった。ファイルメーカーII日本語版は人気を呼び、Aldus Page Maker日本語版2.0も発売になり、日本語対応のライノトロニックが発売され、マックドローII日本語版から半年もしないうちに、Adobe Illustrator日本語版とAldus Freehand日本語版が発売され、グラフィック環境は日本でも本格的なPost Script時代を迎える。さらに日本語StreaLineも登場するなど、ビジネスユースとは別にデザイナーを中心としたプロフェッショナルユースが広まりだしたのもこの年だ。
 もともとデザイン分野ではMacintoshに関する興味は強く、親切なユーザーインターフェイスとマシン上でのグラフィックハンドリング能力の自由度の高さが注目されていた。
 すでに先進的なイラストレーターなどによって使用されていたのだが、これらのソフトの日本語化によって、一気にその底辺が広がった。それまでは複雑な指定を必要とした複数色のグラデーションなども簡単な操作で作成でき、画面で確認できるなど、具体的なメリットは大きかった。


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