|
1989年1月にリリースされた当初日本での販売はなかった。その後同年7月、英語版のまま日本国内販売され、12月になりようやく日本語版の販売が開始された。その時のSystemのバージョンは漢字Talk
6.0.4だった。
Macintosh
SE/30は68030,16MHzのCPUと68882FPUの標準装備により、日本語を自由に駆使した複雑な業務にも快適なインターフェースで応えてくれ、スプレッドシートを多用するビジネスシーンでは魅力的な存在だった。一体型モデルでのこの速度は、当時のモジュラータイプより安価でありながらそれに迫る機能を実現しているという点で、省スペースが要求されるオフィスなどでの使用に適していた。カラーや大きな画面を必要とする業務でない限りは、なんら使用に問題はなかった。
コンパクトなデザインには似つかわしくない拡張性を持ち、年月が経った今でも現役として使っているユーザーも多い名機中の名機だ。
Macintosh
SE/30の当時について
2台あるのだが1台は予備機で、写真のマシンは縁あって頂いた物である。当時はハードディスク100MB位を内蔵し、メモリーをスロットいっぱいの8MBの状態だった。
頂いた当初、運搬でのショックのせいかハードディスクが動いてくれなかったので、ハードディスクを交換と同時にメモリーも4MB×8で32MBにし、暫くはそのまま使っていた。しかし、そのうち時間が経つにつれ、画面が真っ暗になるようになってしまった。原因を調べるとアナログボードのハンダのクラックと分かり修理。
問題はその後も出た。Systemが不安定なのである。サポートしているハードディスクの容量より大きなものを使用したのが原因だと分かった。パーティションを設定しても、フォーマットソフトを変えても不調が続くので、容量の小さいものに再度交換した。
その後もinit、cdevなどやソフト類の相性問題などと結構あり、その中でもMacintosh
Classic
IIとSE/30のソフト環境を兄弟みたいなマシンだからと全部同じにして使用しようとしていたのだが、ソフトの好き嫌いがお互いにあり、全く同じ環境にはならないというおもしろい発見があった。そんなSE/30も今は落ち着いて動いてくれている。
Macintosh SE/30は、030
DirectSlotを1基装備しているので、多種の専用拡張カードが使用できる。また、Color
Quick
Drawをサポートしているため、標準の9インチモノクロディスプレイ以外にもビデオカードを使用して外付けカラーモニタにも対応できる。
SE/30は、最初からマイクロホンは付属してはいない。しかし、サウンドディジタイザのMac
Recorderがあったので接続して使用してみたが、初めてのサンプリングは感動ものだった。他にもTelePort
Gold II
Fax/Modemなどを接続してインターネットブラウジングやメールなども結構楽しめている。
そんなMacintosh
SE/30。できるだけ長生きしてくれることを祈りつつ、当時の環境に近い構成で、大事に可愛がっていきたいと思っている道連れです。
|
項目
|
データ
|
|
Mac及び互換機
|
Macintosh SE/30 32MB/HD540
|
|
メーカー/形態
|
アップルコンピュータ/CRT一体型
|
|
CPUおよび動作周波数
|
68030,16MHz
|
|
FPU
|
68882
|
|
メイン・メモリー
|
32MB(4MB×8)
|
|
メモリー・モジュールのピン数および速度
|
30ピン,120ns
|
|
3.5インチFDD
|
1.44MB(800KB)×1
|
|
HDD
|
Quantum 540MB
|
|
CD-ROMドライブ
|
内蔵不可
|
|
内蔵CRTまたは液晶パネル
|
9インチ・モノクロ
|
|
表示機能
|
512×342ドット
|
|
Ethernetポート
|
なし
|
|
拡張スロット
|
030PDS×1
|
|
外形寸法(幅×奥行き×高さ)
|
244×276×345mm
|
|
重量
|
9.8kg
|
|
消費電力ORバッテリー駆動時間
|
75W
|
|
出荷時期
|
Jan.89
|
|
発売時の価格
|
64万8000円,84万8000円,108万8000円
|
|
コメント
|
SEから処理性能を強化し,HD/メモリー容量も拡大した
HDD/QUANTUM 540MB内蔵,Sun
Microsystems社製ワークステーションSPARCclassicの本体ケースにApple純正Quantum-ProDrive
LPS 250MB・Apple純正IBM-H3342-S4
320MBを内蔵し、外付けHDとして使用
History
|
Macintosh IIci 礼讃
このマシンは、Macintosh
IIcxをSEの本体ボックスに押し込んでしまったようなマシンです。パワフルなMC68030CPUに、最大8MBのメインメモリ、差し替え可能なROM、それにSuperDriveが、あの小さい箱の中に詰め込まれました。
当然、拡張スロットも用意されています。これはMacintosh
IIシリーズとの互換性はありませんが、直接CPUが拡張ボードを制御できる構造になっています。
差し替え可能なROMは、何を意味するのでしょう?。将来、機能拡張に伴うバージョンアップに対応しているといえばそれまでですが、次のような考え方もできます。
IIcxにしても、IIciにしてもROMの交換が可能となっていた現状を見ると、System7の特徴を100%生かすためではないでしょうか?。従来のSystemがメモリ空間を24ビットで表しているのに対し、System7では32ビットになりました。これを活用するにはROMの交換が必要となってきます。このためのROM交換仕様ではないかと考えるのですが・・・。
いずれにしても、IIcxよりもコンパクトなMacintoshで、しかもスペックダウンをしないで・・・と考える人には、SE/30はうってつけのマシンでした。Superdrive搭載、SEの約4倍の処理スピード、SEのなんと約100倍の数値演算・・・、IIcxと並んでお買い得のMacintoshといえると思います。「でもカラーが・・・」という方も御心配なく。カラーにも対応できます(別売カラーボードをスロットに差し込むことでOK)。
|